2010年12月30日

2010年の旅を振り返って


今年もそろそろ終わり。
この一年の旅を振り返ってみると、遷都1300年祭のおかげか、本当に奈良によく行った。
拙著「行こう!奈良旅」も出版したし、仕事や個人的な取材旅行など合わせて6回ほど行った。

奈良県が主催するイベントが成功だったかどうかはわからないが、やはり修学旅行生とシニア女性ばかりが目立った。
飲食店や土産店のホスピタリティの悪さはあいかわらずだ。観光客が通らない通りはまあいいのだが・・・。

しかしながら、新しい店や、遷都祭を機に門を開きはじめた小さなお寺の、温かさやオリジナリティはぐんとよくなっていて、旅の楽しさを実感させてくれた。
観光客があまり通らない登大路の北側(興福寺、博物館の対岸の道沿い)には、なかなか良い店ができてきている。
スープランチの「ムッシュ・ぺぺ」はフランスの田舎料理がおいしいし、仏像写真の飛鳥園がやっているガーデンカフェも気持ちいい。

ムッシュ・ぺぺのスープランチ.jpg

奈良ではいい出会いがあった。
吉野の山の中にひっそりと鳥居を構える「丹生川上神社下社」の神主さんとの出会い。
「神様は前向きな人が好き。神社は現世利益を求めない、心の荷物をおろす場所。自分を律して人に気持ちよくなってもらう。それがいずれ自分にまわってくる」という言葉。
もうひとり、奈良市内、福智院の住職夫人。この方、本人そのものが菩薩様の雰囲気で、この方のおかげで、奈良のその奥をさらに知ることができた。

今年の正倉院展で、美しい靴と紙を目にした。実際に高貴な女性が履いていた形跡が残る絹織物の靴の鮮やかな朱色と黄色、長い年月を経てもなおパステル調の色が明るい5色の紙の束。
色についてもっと知りたいと思った。

話はちょっと変わって、奈良でも京都でも都内でも、たぶん全国、世界的にもここ数年、話題の観光地にはものすごい数のシニア団体ツアーに出会う。団塊世代がほぼ定年を迎え、元気で時間があって好奇心があってちょっとお金がある世代。
おかげで、観光地でやたらに行列を目にするようになったなあ。

ここ何年か団塊世代と接点があったのだが、彼らは自分たちを「人と同じのはいや、個性が大切」とずっと声高に叫んでいたのだが、結局のところ、「やっぱりツアーが楽」らしい。
言っていることと行動のギャップにやや翻弄された一年でもあった。

本当にひとり旅や個性的な旅を実践したり、欲しているのは、実際には団塊より少し若い世代みたいだ。


パワスポブームも若い女性だけのものから、シニア世代まで拡大し、なんだかあちこちで騒ぎを起こしているようだが、前述の住職夫人によると、「お願い」「お願い」とよこしまなお願い事をたくさんされる寺社には、邪気が漂っているらしい。
そんな寺社に行くと、私はなんだかとっても身体がだるくなり、とてもその場所に長くいられない。
そのことを彼女に聞くと、「よこしまな気」が出て行け、出て行けと善良なる心(私がそうなのかは別として)を神様から遠ざけようとするのらしい。
そんなところはもう、パワースポットじゃないよねー。

都内の某神社は雰囲気が好きで、よく仕事の途中に立ち寄ったりしていたのだが、縁結びと言い出してメディアに取り上げられるようになってからは、どんなに空いている時であっても、ちっとも立ち寄りたいと思わなくなってしまった。

B級グルメとパワスポは地域振興にもってこいだとは思うけど、神仏をあまり追いつめないでほしいなあ。
よこしまで無謀なお願い事は神様も聞いてくれないよ。
神様は前向きに自分を律して生きてる人が好きなんだから。


そういえば、東大寺のお水取りは、神仏が習合した行事。
テレビ映像のせいで「お松明」ばかりが取り上げられるけど、そのあとの深夜まで続く法要がおもしろい。
神仏を近くに感じられるのは、昼間ではなく夜の闇の中なのかもしれない。

東大寺・お水取りの夜.jpg






posted by みやこ at 23:48| Comment(0) | パワーはここにあり聖なる神社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月29日

そぞろ歩きが楽しい温泉街〜日経プラス1


ちょっとご報告が遅くなりましたが、先日、日経新聞の土曜版「NIKKEIプラス1」の取材に協力しました。以前から「夕日のきれいな宿」など、いろいろコメントをさせてもらってます。

今回のお題は「そぞろ歩きが楽しい温泉街」。
ライターズ7仲間の小林さんも含め、10名の旅の専門家による投票です。温泉の専門家もいますが、泉質や湯量だけでなく、街の楽しさを評価するため、いろんな方が投票されていました。

皆さん、1位はどこだと思いますか?
私は結果を聞いて、「えっ、そっち??」と思ってしまいましたが、それもあるのかなという文豪ゆかりの温泉街でした。

寒さが厳しくなるこの季節、温泉街で外湯めぐりに、温かい郷土食を食べ歩くなんていうのもいいですよね。
先週、近場の日帰り温泉に行ったばかりだけど、ああ、なんだか情緒ある温泉街に行きたくなってきた!

ランキングはこちら(日経新聞12月4日付より)。
1位 城崎
2位 渋
3位 草津
4位 道後
5位 有馬
6位 別府
7位 銀山
8位 伊香保
9位 野沢
10位 山代 




posted by みやこ at 23:56| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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