2010年03月04日

東大寺二月堂お水取り

お水取り 出てきた.jpg

東大寺二月堂での法要「お水取り」に行ってきました。
何度となく原稿を書いているのに、実際に行ったのははじめて。
はあ〜、百聞は一見にしかずとは言いますが、まさにその通り。
ライブは違いました。


本当は「修二会しゅにえ」と呼び、もっと本当は「十一面観音悔過」という東大寺で最も重要な法要です。
簡単に言ってしまうと、「万物の罪業を修行僧たちが一身に引き受けて罪を滅ぼし、国と人々の幸福を替わりにお願いする」儀式です。
今年は1259回目。
私たちが知らず知らずのうちに、東大寺の修行僧が一生懸命お祈りしてくれているんですねー。

法要は約1ヶ月にわたる長いものですが、そのハイライトが「お松明」の儀式。
まあ、ほかの儀式がまったく見られないので、ここに人があふれるわけですが。
3月1日から14日まで毎夜続きます。
12日の松明が有名になりすぎて大混雑するため、お寺では困っているようですが、2日目でも相当の人混みでした。

お水取り すごい人人人.jpg


約20分間に10本の大きな松明が、二月堂の回廊を走ります。
開始直前、すべての照明が消されるため、境内がシーンと静かになり緊張がみなぎります。
北側の回廊をゆっくり松明が登っていくのを無言で見つめます。
お堂の中に入って少し間があり、次の瞬間、もうもうの煙とともに松明が回廊の外に突き出されると、うわー!!という歓声。
松のはぜる音と燃える臭いがライブならでは。

お水取り 走る.jpg

くるくると松明が回されるとさらに歓声。
くるくる松明を回したまま回廊を走るとさらに歓声。
逆の回廊の端で松明が回されるとさらに歓声。

すごーく盛り上がるのですが、10本の松明が次々とやってくるうちには、観客も冷静になってきて、
「あの人、回し方下手やわ」
「まわして〜、もっと回して〜」
「走って〜」
などなど、恐れ多いセリフが聞こえてきます。
回廊の真下にいたのですが、なんだか人の声がよく響くんだあ、ここ。


お松明が済むと、地元警察による誘導がはじまるのですが、みんな帰るのではなく、懐中電灯片手に最後に松明を振り落とした石段のあたりに突進していきます。
そう、松明の燃えたあと「炭」を探すんです。
これを持ち帰ると無病息災ということもあってみんな必死。

私も少し遅れて石段に向かいました。もう何も残っていない雰囲気の中、ふと足もとを見ると、あった!
松の葉の部分が燃えていなかったので、みんな拾わなかったんでしょうかー。
枝はしっかり真っ黒焦げです。


お水取り 松の炭.jpg

その後は二月堂へ上がり、十一面観音にお参り。
奥の内陣では深夜まで法要が続いていますが、幕が張られて中は見えません。抽選に当たった男性と招待客だけが見られます。そう、女性はNG。
ただ、13日の「ダッタン」の儀式は一般客も女性も内陣に上がれるそう。
行くのならこの日、ただし深夜です。

二月堂の回廊から、真っ暗な大仏殿越しに奈良の夜景を眺めて、今年一年の息災を願いました。


二月堂から夜景.jpg

ちなみに「お水取り」とは、二月堂下の若狭井(あか井)から水を汲み上げ、観音様に捧げるのが重要な儀式のひとつであるため。

お水取りの様子がニュースで流れたら、東大寺は世界の平和と幸福を願ってくれているんだと、思い出して下さい。


糊こぼし.jpg

修二会の期間中、奈良市内の「萬々堂」では「糊こぼし」という期間限定の和菓子が発売されます。
「糊こぼし」とは東大寺開山の良弁(ろうべん)をまつる「開山堂」に咲く椿。赤に白い糊をこぼしたような斑入りの椿。
修二会ではこの花を和紙で造り、観音様に捧げます。
お水取りの余韻は、この和菓子で楽しみたいものです。

「糊こぼし」はちょっとお高いのですが、椿柄の箱がまたかわいくて思わず買っちゃいました。地方発送もしてくれるので、食べてみたい方はぜひ、14日までに。
posted by みやこ at 11:02| Comment(0) | 奈良が好きなんです | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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