2007年05月23日

群馬県草津温泉 音雅&ブランシェ

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(草津温泉のランドマーク湯畑 夜のライトアップもきれい)


温泉好きなら一度は訪れたいのが群馬県草津温泉。人気観光地にはなかなかペット対応の宿がないのだが(ニンゲンを相手にするだけで十分やっていけるから)、ここにもペットと泊まれる温泉付きの宿がかろうじてある。

<小さなホテル ブランシェ>
 ひとつはペット連れ宿の老舗「小さなホテル ブランシェ」。いわゆるペンションで、犬好きのオーナーのちょっと変わった派手な趣味が随所に見られる個性派の宿。犬は小型から大型までなんでもOK。料金も平日1万円ちょっとでお手ごろだ。
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(白根山周辺はペット連れの自然散策にも最適)


 ペットもどこに入ってもOK。食事もお風呂も一緒でいいということで、大浴場の浴室の扉を開けたら、でっかいゴールデンレトリバーがずどーんと寝転がっていた・・・。人間が体を洗っている隣で、犬もシャンプーされていたりして、人畜混合なのはずぼらな私でもどうかと思う。浴槽は一応人間と犬は別になっていたが、マナーの悪い客の行為を想像すると、潔癖症の人には耐え難いかもしれない。ちなみに温泉は草津の源泉掛け流しだ。

 食事は食堂でみんな一斉に。ペットも一緒にどうぞということなのだが、くれくれと吼えまくるヤツ。隣のテーブルの犬にちょっかい出すヤツなど非常に騒がしく、我が家の犬はまったく落ち着けなかった。またリードをつなぐフックなどもないので、常時リードを持っていなければならず、人間も落ち着いて食事ができないありさま。
 また料理はいわゆるペンション食で、魚のグリル、肉のグリルが出てくるものの、味はどうなんだろう?80年代初頭のペンションの雰囲気を懐かしむならいいが、最近の研究熱心なペンション料理に比べると数段落ちることは確かだ。

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(白根山の湿原。夏は高山植物の宝庫。犬とのんびりめぐれます)

 部屋は和室だったのだが、毒々しいまでの派手なカーペットが敷いてあり、あまり落ち着ける雰囲気ではない。派手な柄のカーペットは汚れやシミを隠すためかな、とかんぐってもみたくなる。
 客同士や犬同士が交流するスペースはいろいろあるので(食堂は夕食後飲み屋になる)、そういうのがお好きな方には楽しい宿だ。のんびりくつろぎたい我が家の人間と犬にはイマイチであった。
 消臭剤やコロコロなど備品は揃っている。大型犬までを受け入れる心広い宿なので、多少のことには眼をつぶりたいとは思う。


<音雅>
 さて、この草津に2002年、犬連れ高級宿のハシリともいえる宿が誕生した。ホテル高松が経営する「音雅」がそれ。ベルツ通りにある保養所を改装した宿だ。犬は中型犬15キロまで。当初、平日2名の場合、一人25000円だった(夏季)。母がおごってくれるというので、避暑をかねて1泊してみた。
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(音雅の部屋。この脇には和室もある)


 宿は全面リニューアルされ、都会のシティホテル並みに館内もきれい。ペットが足を滑らせないようにとカーペット敷きなのもうれしい。部屋は元保養所のせいか、非常に広く、ダイニングテーブルとソファをセットした洋室と、その中央に和室があるタイプ。ケージやペットシーツ、ウンチ袋、雑巾などもあって、至れり尽くせり。

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 食事は別の個室でペットとともにいただける。和服の仲居さんが「お水をどうぞ」と犬にまで水を運んでくれる。
 料理は純和食で、遠くから取り寄せた刺身や地元感のない野菜を使った煮物など。そしてメインはなぜか鶏の水炊きだった。もうちょっと地元食材を使った料理もほしいと思ったが、味付けはよく、都心の水炊き屋で食事をした雰囲気だ。その上、ペットが暴れても事故がないようにと、水炊き鍋はIHヒーターが使われていた。朝食はこのIHヒーターに熱々の味噌汁鍋がかけられている。

 大浴場は当然ながら掛け流しの源泉で、草津の湯を満喫できる。
 しかしながら、この程度の部屋と料理と接客なら一泊二食1万5000円程度ではなかろうか。犬対応料金がプラス1万円というのはお高い気がした。また、犬用バスルームも、人間用露天風呂もすべて別料金・・・というのもどうだろう。

 ホスピタリティという面でも不満が残る。朝夕は犬の散歩があるのに周囲の状況についての説明がなかった。周辺は遊歩道はあるものの熊出没地域で注意が必要なのだが、その説明はなし。我が家はウォーキング中の地元男性にラジオか鈴を持たないと危ないと注意された。草津のランドマーク湯畑への道を尋ねた際も片道徒歩10分というだけで、帰りは急坂の登りになることも教えてはくれなかった。我が家は老齢の母が音を上げ、湯畑から「犬も乗っていいよ」というやさしいタクシーに乗って宿に戻った次第。
 それから雪対応のためか、宿の入口は急な階段が5メートル近くあるのだが、荷物と犬を持って登らされ、出迎えて荷物を持ってくれるわけでもなく、「高級宿」らしさは裏切られた。帰りもフロントからの見送りはなく、荷物は自分たちで持って車まで運ぶことに・・・。
 犬連れ高級宿。まだまだ精進が必要な気がした。ちなみにオープン当初、2万円から2万5000円だった料金は2007年5月時点では2名一室1万8900円〜になっている。


■小さなホテル ブランシェ
■音雅
posted by Miyako at 11:40| Comment(4) | 犬と一緒に泊まれる宿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ペットも人間も寛げる宿はなかなか難しいですね。でもペット可と謳っているのならそれなりに宿側は努力が必要だと思います。いい宿の本質は外見や料理など目に見えるものだけでなく、泊まる人の立場になって何が必要か、何を求めてくるかを考えることが大事。それに見合うものなら料金が高くてもそれは利用者が選ぶことだから問題ないと思いますね
うちの場合は18キロもある大型の一歩手前の犬なのでご飯は一緒に食べられなくても、温泉に入れなくてもOK。でも部屋は広いほうがいい。そして思いきり駆け回れる広いドッグランがほしい。自然にかこまれていればなおよし。犬連れの場合、犬の快適さをいちばんに考えるので、人間の料理もそこそこの味でガマンできます。

これが小型犬の場合は、選ぶ観点がまた変わるのでしょうね。


Posted by tomi at 2007年05月24日 11:22
tomiさん、
ワンコ連れ宿、奥が深いですね。
「音雅」はテニスコートに芝を敷いたドッグランもありますが、ロンちゃんには、ちょっと狭いかなあ。

草津あたりは東京からも近いし自然もいっぱいあるので、さまざまなタイプの犬連れ宿が増えてほしいですね。
Posted by みやこ at 2007年05月24日 13:53
ペットの宿って高いんですねー。
みやこさん、取材出張が多いのにテンちゃんの面倒をよくみていらっしゃいますね。すごいなー。
私も動物が大好きなので本当はわんこもにゃんこも飼いたいんですけどね…。
Posted by blue at 2007年06月30日 23:10
blueさん
ペット宿も高級化の波にさらされてます・・・。

うちには「乳母宅」(実家)と「さくら保育園」(犬友達宅)があるので、かなり助かってます。
最近は日帰り地方取材が多いので、日中、どちらかで預かってもらっているんですよ。
Posted by みやこ at 2007年07月08日 00:39
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