2012年11月11日

秋の京都・奈良2012


某誌の取材で京都へ。
今はちょうど神護寺のあたりが紅葉の見頃だとか。
市の中心部は、もう一息といったところ。たぶん25日前後が最盛期と思われます。
でかけた妙心寺の塔頭も紅葉した木は1本だけ。
ただ、空気が秋なんですねー。
ひんやりと気持ちいい。木々が真っ赤に染まる直前の、
キラキラした輝きが気持ちいい。
茶席でお抹茶をいただきました。

退蔵院.jpg

取材後は自由時間。
近鉄特急で奈良へひとっ飛び。わずか40分。
奈良はですねー、いい感じに色づいてました。
気温も京都に比べ、ぐっと下がっている感じ。

奈良の秋.jpg

東大寺脇から若草山へ向かう公園も素敵な秋色でした。

東大寺ミュージアム、興福寺の仮金堂を見て、正倉院展へ。
ワタクシ、正倉院宝物の中でも最も重要といわれる、聖武天皇遺愛の品「国家珍宝帳」に記載されている宝物を、一生のうちにすべて見てみたい、というのが大いなる野望です。
かれこれ30年近く見てますから、その野望にもかなり近づいているのですが、毎年、毎年新たなる発見や、再認識があります。
今年のガラス工芸品は「瑠璃杯」だけでなく、すばらしいものがたくさんありました。
来年は何を見られるかなあ。

ところで、この「国家珍宝帳」の冒頭に記載されている「陽剣」「陰剣」は正倉院から運び出され、長らく行方不明と言われていました。
これが、実は東大寺大仏の基壇下に納められていたことが近年わかり、さきほどの「東大寺ミュージアム」で実物を拝見することができます。

正倉院展の時期にこちらの宝物も見ることができて、これまたうれしい。
それに、法華堂の「不空羂索観音」の修理が終わり、こちらも拝観。
合掌した手のひらに「宝珠」というなんでも願いを叶えてくれる水晶玉をはさんでいる仏像なのですが、この宝珠が手のひらからはずされ、ガラスケース越しですが、間近に見ることができました。

何か願い事のある方、今がものすごいチャンスかもしれませんよ。

奈良の秋 02.jpg

かなり冷え込んだので、奈良国立博物館脇で「京風ぜんざい」もいただいちゃいました。
関西滞在9時間、さあ、帰京です。



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2012年04月03日

日本最古の水の神様をめぐる特別ツアー

丹生川上下社.JPG

すっかりご無沙汰になってしまいましたが、月一回のパワースポット散策講座は現在も進行中。
都内の隠れた名所を旅しています。

さて今回は、私の大好きな奈良の吉野地方をめぐる貴重なツアーのお誘いです。

万物の根源である水をまつる神社「丹生川上神社」三社(上社、中社、下社)をめぐります。
ツアーコンダクターは下社の宮司さん。
丹生川上神社は京都の貴船神社よりも古い、最古の水の神様なのですが、応仁の乱あたりで所在がわからなくなり(朝廷の奉幣が途絶えたので)、なぜか3カ所が名乗りを上げたという、不思議な神社です。

いずれも吉野の緑と清流に包まれた、気持ちのいい神社なのですが、なにせ交通機関はバスのみ。
それも本数が少なく、公共交通機関だけを使っていては、一日ではめぐれません。

今回は下社の宮司さんが主催のバスツアーなので楽に三社をめぐれます。
東京からでも朝7時発ののぞみに乗れば、余裕で日帰りができます。(JR東海ツアーズの京都日帰り往復2万円のチケットがおすすめ)

三社の神職の方がそれぞれの神社をガイドをしてくれる貴重な機会ですし、下社の皆見宮司は、"平成の高田好胤"(知っている人は知っている…)かと思わせるような、お話上手な方。
とても楽しいツアーになりそうです。
私も僭越ながら参加します。
皆様、いかがですか?新緑の吉野いいですよー。
吉野の奥千本の桜も見られるかもしれません〜。

◆日時 4月23日(月) 参加費5500円(バス・昼食付)
近鉄橿原神宮前駅集合・解散です。

詳細は、こちら↓をどうぞ。
クリックすると大きくなります。

丹生三社めぐり.JPG

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2010年08月10日

グロスを塗った観音&ほらがい教室


一昨日、上野の国立博物館で仏像講座を開催。
見所は「慶派の名品」。運慶、快慶の流れを汲む鎌倉時代の仏師たちの作品が、ずらりと並んでいました。

なかでも一押しは「菩薩立像」。作者不明、アクセサリーや持ち物を失っているので、何菩薩かも不明。
しかし、小品ながらバランスが抜群によく、後ろ姿は溜息が出るほど。
それにこの仏さま、玉眼で瞳が輝くだけでなく、唇がつややかに輝いているのです。まさにグロスをたっぷり塗ったような色気。
なんでも、水晶を薄くスライスして、唇に貼っているのだとか。

ぜひこちらを見てください。

今回は個人的には藤原行成の国宝の書が観られたのもよかった。
ちょうど、清少納言や紫式部と同時代の人ですが、流麗でいて現代人でも読みやすい、その手はほれぼれしてしまいます。


話は変わって、今週13日(金)に行われる「奈良まほろば館」の講座ですが、私の講座のあとに、「ほらがい教室」が急遽行われることになりました。
私の講座もまだ若干の余裕があるとのことですので、合わせてご来館いただけるとうれしいです。


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2010年07月24日

奈良まほろば館で講座開講


先般出版された拙著「行こう!奈良旅」。こちらを日本橋三越の正面にあるアンテナショップ「奈良まほろば館」に置いていただいています。
そのご縁もあり、8月に講座を開くことになりました。

今秋、奈良県吉野の金峯山寺の秘仏「蔵王権現」が御開帳になるのにあわせて、「奈良まほろば館」では、吉野がらみの展示や講座が相次いで開かれます。今回はそれにあわせてのもの。
あまり知られていない奈良のその奥の魅力について、お話させていただきます。
ぜひお越しくださいませ。料金は無料です。


<タイトル>
■ 奈良のその奥は神々の地〜吉野に坐す神々

吉野地方には観光地化されていない隠れた神社がたくさんあります。
雨乞い、雨止めを司る水の神の元祖として祭られてきた「丹生川上神社」の謎。
パワースポットとして注目を集める「天河弁財天神社」。「水分神社」に宿る水の力など。
深い山と清流に守られた古き社に伝わる伝承と、人々の願いを受け止めてきた吉野のすばらしい自然力についてお話します。

 講 師:本多美也子(旅行ジャーナリスト)
 日 時:8月13日(金)14:00〜15:30
  場 所:奈良まほろば館2階
 参加費:無料
  定 員:80名(先着順)

申込方法:希望日・住所・氏名・電話番号・年齢を明記いただき、
     ハガキまたはファックスで下記までお申し込みください。
     ファックス 03−3516−3932

    〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1−6−2 奈良まほろば館
   「吉野に坐す神々」係
    電話03-3516-3931




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2010年04月16日

行こう!奈良旅

光明皇后.jpg

いよいよ奈良ではじまる遷都1300年祭。
手元にある吉川弘文館刊『続日本紀』をひもとき、藤原京から平城京へと遷都した記述を見てみると、その日付は西暦に直して4月13日のこと。1300年前のほんの数日前、平城という都が誕生したんですねー。

この平城と書いて「なら」と読ませる語源はどこにあるのかと、学生の頃からずっと気になっていました。
平城はまさに平らかで広い土地に築いた城という意味。
藤原京は、都の中にいくつか小山があるので、それとの大きな違いでしょう。

では、なぜ「なら」と読むのか。
これは平城京を作る際に、いくつかあった小山や古墳を平にならしたため、「ならした都」という説。

また、当時の先進国で大きな影響を受けてきた朝鮮半島の言葉「ナラ(国という意味)」から来たという説。

上記はいまいち納得しにくいし、下記は確かに朝鮮半島との交流は多く、半島系の人たちも多かったので、一理ありそうですが、当時の外交的にはすでに半島より「唐」へとその重要性は移っていたので、新しい都にわざわざ、ちょっと古くなった外来語を付けるのか・・・という疑問もあり。

まあ、「ナラ」という外来語が国語化しつつあったのかもしれませんが。

ということで、なぜに「奈良」というのかは、いまだになぞ。

この謎多き都を愛するワタクシ、このたび本を出版しました。


表紙.jpg


タイトルは「行こう!奈良旅」。
寺社をはじめ、食べる、買う、泊まるといったカテゴリの中から、おすすめをよりすぐったセレクト奈良ガイドエッセイです。
話題のパワスポ、癒しスポットも満載。
イラストも描いております・・・。

よかったら、奈良旅のお供にぜひ!!!
奈良に行かない方も、奈良に行ってみたくなる本です。

奇しくも「1Q84」と同日発売になってしまいましたが、どうぞよろしくです!

こちら↓アマゾンや出版社サイトからも注文できます。



※4/16現在、なぜかもう品切れになっていますが、すぐに入荷しますので、注文してくださいませ。

posted by みやこ at 19:44| Comment(2) | 奈良が好きなんです | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月04日

東大寺二月堂お水取り

お水取り 出てきた.jpg

東大寺二月堂での法要「お水取り」に行ってきました。
何度となく原稿を書いているのに、実際に行ったのははじめて。
はあ〜、百聞は一見にしかずとは言いますが、まさにその通り。
ライブは違いました。


本当は「修二会しゅにえ」と呼び、もっと本当は「十一面観音悔過」という東大寺で最も重要な法要です。
簡単に言ってしまうと、「万物の罪業を修行僧たちが一身に引き受けて罪を滅ぼし、国と人々の幸福を替わりにお願いする」儀式です。
今年は1259回目。
私たちが知らず知らずのうちに、東大寺の修行僧が一生懸命お祈りしてくれているんですねー。

法要は約1ヶ月にわたる長いものですが、そのハイライトが「お松明」の儀式。
まあ、ほかの儀式がまったく見られないので、ここに人があふれるわけですが。
3月1日から14日まで毎夜続きます。
12日の松明が有名になりすぎて大混雑するため、お寺では困っているようですが、2日目でも相当の人混みでした。

お水取り すごい人人人.jpg


約20分間に10本の大きな松明が、二月堂の回廊を走ります。
開始直前、すべての照明が消されるため、境内がシーンと静かになり緊張がみなぎります。
北側の回廊をゆっくり松明が登っていくのを無言で見つめます。
お堂の中に入って少し間があり、次の瞬間、もうもうの煙とともに松明が回廊の外に突き出されると、うわー!!という歓声。
松のはぜる音と燃える臭いがライブならでは。

お水取り 走る.jpg

くるくると松明が回されるとさらに歓声。
くるくる松明を回したまま回廊を走るとさらに歓声。
逆の回廊の端で松明が回されるとさらに歓声。

すごーく盛り上がるのですが、10本の松明が次々とやってくるうちには、観客も冷静になってきて、
「あの人、回し方下手やわ」
「まわして〜、もっと回して〜」
「走って〜」
などなど、恐れ多いセリフが聞こえてきます。
回廊の真下にいたのですが、なんだか人の声がよく響くんだあ、ここ。


お松明が済むと、地元警察による誘導がはじまるのですが、みんな帰るのではなく、懐中電灯片手に最後に松明を振り落とした石段のあたりに突進していきます。
そう、松明の燃えたあと「炭」を探すんです。
これを持ち帰ると無病息災ということもあってみんな必死。

私も少し遅れて石段に向かいました。もう何も残っていない雰囲気の中、ふと足もとを見ると、あった!
松の葉の部分が燃えていなかったので、みんな拾わなかったんでしょうかー。
枝はしっかり真っ黒焦げです。


お水取り 松の炭.jpg

その後は二月堂へ上がり、十一面観音にお参り。
奥の内陣では深夜まで法要が続いていますが、幕が張られて中は見えません。抽選に当たった男性と招待客だけが見られます。そう、女性はNG。
ただ、13日の「ダッタン」の儀式は一般客も女性も内陣に上がれるそう。
行くのならこの日、ただし深夜です。

二月堂の回廊から、真っ暗な大仏殿越しに奈良の夜景を眺めて、今年一年の息災を願いました。


二月堂から夜景.jpg

ちなみに「お水取り」とは、二月堂下の若狭井(あか井)から水を汲み上げ、観音様に捧げるのが重要な儀式のひとつであるため。

お水取りの様子がニュースで流れたら、東大寺は世界の平和と幸福を願ってくれているんだと、思い出して下さい。


糊こぼし.jpg

修二会の期間中、奈良市内の「萬々堂」では「糊こぼし」という期間限定の和菓子が発売されます。
「糊こぼし」とは東大寺開山の良弁(ろうべん)をまつる「開山堂」に咲く椿。赤に白い糊をこぼしたような斑入りの椿。
修二会ではこの花を和紙で造り、観音様に捧げます。
お水取りの余韻は、この和菓子で楽しみたいものです。

「糊こぼし」はちょっとお高いのですが、椿柄の箱がまたかわいくて思わず買っちゃいました。地方発送もしてくれるので、食べてみたい方はぜひ、14日までに。
posted by みやこ at 11:02| Comment(0) | 奈良が好きなんです | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月18日

その英語はないだろう

奈良が好きだ。
中学1年の時から、ずーっと関東から通っている。
来年はその奈良が遷都1300年のめでたい年。
そう、語呂合わせで「なっとう喰いたい平城京」と覚えた(人によっては「なんときれいな〜」と覚えた人もいるだろう)710年から1300年目にあたる。

平城宮跡には「大極殿」が建ち、周辺の道路整備も進んでいる。
だが、観光客へのホスピタリティという面では、どうにも立ち後れているように思えてならない。

土産店や飲食店の店員のマナーが昭和40年代の雰囲気だ。
雑だし、説明もできず、にこやかに微笑むこともない。
京都がつんとすました京都弁オンリーの対応から、がらりと態度を改めて、やわらかで、微笑みを絶やさない丁寧な応対をするようになったのとは、雲泥の差だ。

先日、奈良を訪れたとき、いちばんびっくりしたのは、JR奈良駅前で、奈良交通のバスを降りるか降りるまいか悩んでいた外国人観光客へ放ったバス乗務員の一言。
「get out!」

外国人もびっくりしていたが、私も驚いて顔を上げた。
乗務員にすれば「降りて〜」くらいの感覚なんだろうが、それはあきらかに「出て行け、降りろ」という命令形だ。

頭に「please」をつけてよー。
ちゃんとした外国人対応簡単英会話を学んでヨー。

この一言で、奈良の国際観光都市化はまだまだ遠いと実感したのだった。
あれではツンツン、お尻を突く鹿より無礼。
がんばれ奈良!
posted by みやこ at 12:31| Comment(0) | 奈良が好きなんです | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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