2010年08月14日

奈良まほろば館講座でサプライズ


昨日は日本橋の「奈良まほろば館」で吉野地方の講座がありました。
講師をつとめさせていただきましたが、60名以上の方が参加。年配者も若い方もいて、自分で言うのもなんですが、けっこう盛り上がりました。

まほろば館に到着するとサプライズな宅急便が届いていてびっくり。
送ってくださったのは、今回のテーマであった丹生川上神社下社の宮司さん。
中味は明治時代に作られた丹生川上神社の絵はがきの復刻版。
聴講者数分、ドン!と送っていただき、うれしいやら、申し訳ないやら。
とにかく参加された方たちに配布。皆さん、思いがけないプレゼントに喜んでいただけたようです。

丹生川上絵はがき.jpg


この絵はがき、今年5月に偶然、東北地方の古書店で見つかったものだそうで、6月1日の神社の祭礼前日に印刷が間に合ったのだとか。

セピア色で表書きは洋風にモダン、写真の下には英文で神社名も入っていて、日本人向けというよりも、外国人向けのお土産だったのかもしれません。
3枚が「下社」、1枚が「上社」のもので、下社の拝殿や本殿は今もまったく同じ姿をしています。
上社はダム建設で残念ながら、場所も建物も変わっています。

1400年前に創建された神社の、長い歴史のひとときに触れられたような、そんな味わいのあるものです。
この復刻版絵はがき、「非売品」だそうで、神社で販売はされていないようです。

下社の宮司さんには参拝したおりにもいろいろなお話を伺い、供物の蕗までいただいて帰り、偶然の出会いが、いろんな形に実を結んでいて、何か不思議です。

写真に写っている念珠は奈良市内にある「福智院」の住職夫人からいただいたもの(こちらも偶然訪問して、2時間もおしゃべり)。なかなか身につける機会がなかったのけれど、昨日の講座ではじめて腕につけてみました。

講座の成功は奈良の神仏のおかげだったのかな。





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2010年08月10日

グロスを塗った観音&ほらがい教室


一昨日、上野の国立博物館で仏像講座を開催。
見所は「慶派の名品」。運慶、快慶の流れを汲む鎌倉時代の仏師たちの作品が、ずらりと並んでいました。

なかでも一押しは「菩薩立像」。作者不明、アクセサリーや持ち物を失っているので、何菩薩かも不明。
しかし、小品ながらバランスが抜群によく、後ろ姿は溜息が出るほど。
それにこの仏さま、玉眼で瞳が輝くだけでなく、唇がつややかに輝いているのです。まさにグロスをたっぷり塗ったような色気。
なんでも、水晶を薄くスライスして、唇に貼っているのだとか。

ぜひこちらを見てください。

今回は個人的には藤原行成の国宝の書が観られたのもよかった。
ちょうど、清少納言や紫式部と同時代の人ですが、流麗でいて現代人でも読みやすい、その手はほれぼれしてしまいます。


話は変わって、今週13日(金)に行われる「奈良まほろば館」の講座ですが、私の講座のあとに、「ほらがい教室」が急遽行われることになりました。
私の講座もまだ若干の余裕があるとのことですので、合わせてご来館いただけるとうれしいです。


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2010年07月24日

奈良まほろば館で講座開講


先般出版された拙著「行こう!奈良旅」。こちらを日本橋三越の正面にあるアンテナショップ「奈良まほろば館」に置いていただいています。
そのご縁もあり、8月に講座を開くことになりました。

今秋、奈良県吉野の金峯山寺の秘仏「蔵王権現」が御開帳になるのにあわせて、「奈良まほろば館」では、吉野がらみの展示や講座が相次いで開かれます。今回はそれにあわせてのもの。
あまり知られていない奈良のその奥の魅力について、お話させていただきます。
ぜひお越しくださいませ。料金は無料です。


<タイトル>
■ 奈良のその奥は神々の地〜吉野に坐す神々

吉野地方には観光地化されていない隠れた神社がたくさんあります。
雨乞い、雨止めを司る水の神の元祖として祭られてきた「丹生川上神社」の謎。
パワースポットとして注目を集める「天河弁財天神社」。「水分神社」に宿る水の力など。
深い山と清流に守られた古き社に伝わる伝承と、人々の願いを受け止めてきた吉野のすばらしい自然力についてお話します。

 講 師:本多美也子(旅行ジャーナリスト)
 日 時:8月13日(金)14:00〜15:30
  場 所:奈良まほろば館2階
 参加費:無料
  定 員:80名(先着順)

申込方法:希望日・住所・氏名・電話番号・年齢を明記いただき、
     ハガキまたはファックスで下記までお申し込みください。
     ファックス 03−3516−3932

    〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1−6−2 奈良まほろば館
   「吉野に坐す神々」係
    電話03-3516-3931




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2010年07月05日

ワンコと寺めぐり〜吉祥寺・群馬県川場村

吉祥寺.jpg

先日、愛犬を連れてお寺めぐりに行って来ました。
その名は「吉祥寺」。西東京のおしゃれタウン、はたまた駒澤大学の前身のお寺の名前と一緒で、読み方も一緒ですが、場所は関越道沼田ICから車で10分ほど。
スキーやら、冬場の取材で遭難しかけた体験しかない群馬県川場村にある、初来訪のお寺です。

かなり田舎のお寺でもあるし、大した期待はしていなかったのですが、これが思いがけず、すばらしいお寺でした。
なんとも境内すべてがフォトジェニックで、シャッターを押しまくることになったのです。

今回、吉祥寺を旅先に選んだわけのひとつが、境内に犬を入れてもOKだったこと。リードがついていれば散歩できます。

拝観料500円を払うと、受付の女性がとっても気持ちよく、犬も大丈夫といってくれ、粗相するなとか、ウン袋持ってるかとか、しつこく言われることもまったくなく、おおらかな対応がうれしいものでした。

如意輪観音.jpg
ホタルブクロ.jpg

境内に入ると、まず咲きはじめの紫陽花がお出迎え。山紫陽花の清楚な色が梅雨時のうっとうしさをすっきりさせてくれます。
なによりも高原に近いので、日差しがあっても風は爽やか。

山門.jpg

山門には登ることもでき、楼上には文殊菩薩と十六羅漢が鎮座。地方仏としてはかなりの名品。(犬は建物内には入れません)

九輪草と六地蔵.jpg
九話草.jpg

参道沿いにはサクラソウの仲間、九輪草がそろそろ終わりを迎える頃。
六地蔵とのコントラストがなかなかのもの。

枯山水.jpg

本堂は禅寺らしいシンプルで開放感のある佇まい。三方が庭で、それぞれ枯山水、武尊岩を豪快に積み上げた岩山のような庭、大きな池と滝を配した回遊式の庭と、それぞれに見応えあり。

岩と滝.jpg

なによりダイナミックで、京都のような作り込まれたミニチュア庭園とは比べようもないものです。本堂から庭とその奥の深い木々を眺めているだけで、緑のフィトンチットと、滝のマイナスイオンをたっぷり浴びることができ、それはそれは気持ちいいものでした。

おもかげの滝.jpg

「花の寺」というだけあって、境内には野の花がいっぱい。その花々の周囲には湧き水が清流となって流れ、水音の1/fゆらぎ効果もばっちり。
花音痴の私もかわいい花々に、とっても癒されました。

赤い花と地蔵.jpg
虎の尾.jpg
湧き水.jpg

四季を通じて百の花が咲くと言われ、これからは蓮がきれいのよう。
秋の花や紅葉も見事だとか。
拝観料500円はちょっと高いかな、と最初は思ったのですが、境内は手入れも行き届いていて、枯れ葉一枚落ちていない見事さ。納得の拝観料でした。
ちなみにTDL並に「年間パスポート」もあるそうですよ。
花と寺好きにはたまらんところです。ちょっとパスポートに食指が動いている自分がコワイです。

本堂ではお抹茶もいただけますし、境内にはなぜか蕎麦屋もあり、境内の中で半日は過ごせそう。日差しの変化で寺の表情が変わるのを楽しむのもいいでしょう。


青龍山吉祥寺
住所: 群馬県利根郡川場村門前860
電話: 0278−52−2434


山賊焼き.jpg
絶対ソーセージください!!!.jpg

さて、今回のワンコと寺めぐり、次に向かったのは「道の駅」。関東で人気随一の「田園プラかわば」。
ここではこれまた人気のソーセージ盛り合わせ「山賊焼き」と、地元の米で作るおにぎりをゲット。平日だったのでどちらも並ばずに買えましたが、週末は行列だそう。
ソーセージはいろんな味が楽しめて、おいしかった。

野外テラスで犬と一緒にランチをしたのですが、地元の野良ニャンコがにゃごにゃご、ソーセージをねだるので、母が手渡しで野良に差し出したところを、シャキーン!と引っかかれました。
遠くの草むらへソーセージの欠片を投げてもしっかりキャッチするし、我が家でのんびり留守番をしている猫とは大違い。
愛犬テンは猫の早業に、ボーッとするばかりでした。

さくらんぼ.jpg

食後のデザートは隣の沼田市に点在する「さくらんぼ狩り」へ。
道の駅の観光案内所で聞いた「のぼり旗」を目印に県道を沼田方面へゆけ!の指示通り、飛び込みだったものの、快く迎えてくれたのが「石田農園」さん。
車の中に犬を残していけないので、「日陰につないでおいてもいいですか」と尋ねたところ、「どうぞ、中に入れちゃって」とのこと。
ペットOKのさくらんぼ園でした。
今年は色づきがイマイチとのことでしたが、味はバッチリ。やっぱり穫れたての完熟したさくらんぼはピカイチの甘さ。
30分1500円の元は取ったと思います。
愛犬テンはサクランボは食べないのですが、ちょこっとなら犬に上げてOK。気さくでおおらかなのは、群馬県人気質なのかな。


今回は日帰りにしましたが、このあたりでワンコ連れで泊まるのなら、
同じく川場村にある塩河原温泉「渓山荘」がおすすめです。

純和風の座敷で、ワンコとのんびり過ごせるうえ、料理とお湯が抜群。
デイユースプランもあることに帰ってから気が付きました。
ここを使ってのんびりのすればよかった〜。







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2010年06月14日

日帰り京都奈良


先日の記事で紹介したお得な日帰りパックで京都&奈良に行って来ました。
午後に取材3件があるものの、午前中と午後の1時間ほどがフリー。
その時間を利用して、ぐるりと行きたい場所をめぐってきました。


三十三.jpg

まずは京都に8時20分に着。早い〜!!京都駅は通勤ラッシュでした。
ここからバスに乗って三十三間堂へ。歩いても15分ほどで行けますが、時間が惜しいので5分で着くバスを利用。

すでに修学旅行生たちがいっぱいいましたが、朝の三十三間堂は、京都でもいちばん好きな場所のひとつ。
東向きのお堂なので、障子越しの朝日が1031体の国宝を輝かせる、いちばんいい時刻なのです。
フツーの方に仏像を勧めるときはここがトップ。
まずなんと言っても拝観料あたりのコストパフォーマンスがピカイチ。
1001体の千手観音像が並び尽くす光景は息を呑みます。
千手観音の前には大好きな二十八部衆。鎌倉彫刻の粋を集めた美仏たち。玉眼の瞳が涼やかで、惚れてしまいます。


えー、ここから徒歩10分ほどで六波羅蜜寺へ。
このお寺は西国三十三カ所のひとつで、いつも巡礼で賑わっています。
空也像、平清盛像など平安時代後期の名作が揃うお寺としても有名ですが、今、いちばん注目されているのが、「推命みくじ」なるおみくじ。
生年月日で観る占いです。これがなかなかするどい指摘の連続。
当たると評判です。


グランヴィア.jpg

京都駅に戻って早めのランチ。クーポン券を使ってホテル・グランヴィアの高層階で和食ランチにしました。
ちりめん山椒ののったご飯が進みます。
飲み物もついているとのことで、取材インタビュー前にもかかわらず、白ワインなどいただいてしまいました・・。


大極殿.jpg

近鉄特急で35分。奈良へ移動して取材先のひとつ平城宮跡へ。
いやあ、いつにもまして広いですが、人が多いことを想定した動線があまりに長く、足腰弱い方にはちょっとたいへんかもしれません。
それから注意点ですが、日傘、帽子、飲料必携です。
朱雀門から大極殿まで軽く徒歩15分。その間には自販機木陰もありません。これからのシーズン要注意です。
いにしえの都の大きさを実感できるはずです。

平城美人.jpg

会場内では奈良ファッションの貸し出しもあって、こんな平城美女たちにお目にかかることもあります。


さて、最後の取材(18時〜)の前に飛び込んだのが、奈良町の果てにあるl珹寺(れんじょうじ)。
毎年5月の1ヶ月間だけ秘仏本尊の公開があります。
「女人裸形阿弥陀」というその美仏。
印相も頭髪も普通の阿弥陀の形式とは違うもの。何よりカラダが女性なんですよ。もともとは袈裟を着ていたらしいですが、そのために袴を付けているそうです。
かなりの美貌の仏さまでした。

れんじょう寺.jpg

そして取材を終えて、東京駅に着いたのが23時ちょっと過ぎ。
関西滞在12時間ちょっとをフル活動。
かなり濃厚な1日でした。



posted by みやこ at 11:22| Comment(0) | うるわしき美貌の仏さま | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月21日

朝型はお得!食事付き日帰り京都が2万円で

錦天神.JPG

来週、またまた取材のため日帰りで京都・奈良に行って来ます。
今回はいつもの正規料金ではなく、旅行社のプランを使ったチケット。
これが激安なのです。
食事、お土産など自由に選べる約3000円分クーポン付きで往復指定席新幹線が19800円!!

東京−京都間の同時期の指定新幹線往復が27000円ですから、約1万円もお得に旅できるんです。

このチケットには実は裏があり、行きは6時台の新幹線にしか乗れません。
私が行く日は最も遅い便でも6時16分東京発。
ええ、8時半には京都に着いてしまいます・・・。
6時過ぎに東京駅に着くには自宅を5時半前に出なければならない・・・。
でもまあ、犬と猫のおかげですっかり朝型になった私には、たいして苦になることではなし。

8時半に京都に着いても、すでに神社仏閣は開門しているので(清水寺なんか日の出とともに開くんですよ)、時間をもてあますこともありません。
そう考えると朝型人間にはとってもお得なチケットです。

今はクーポンを使える店舗一覧小冊子を眺めながら、どこで何を食すか、いろいろ楽しい思案中。
グランヴィア京都で朝食もいいし、料亭の下鴨茶寮で甘味とお茶なんていうのもいいよなあ。
夕食も食べられる店もあるしねー。

なんたって、アポが夕方18時からというものもあり、京都を出るのは夜21時過ぎの新幹線。
まるまる12時間以上関西滞在です。
私は仕事ですが、ちょっと1日「京都行こう」でも「ふたたびの奈良」でも楽しんでみてはいかがでしょうか。

このチケット、当然なのかもしれませんが、JR東海系の旅行社「JR東海ツアーズ」で販売しています。
ウェブからも予約購入できます。


※写真は京都の料理人たちが信仰する錦天満宮。ここの湧き水がまたおいしいのです。









posted by みやこ at 22:45| Comment(0) | 京都講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月17日

北口富士山本宮浅間神社

10.05.14浅間神社.jpg

山梨県富士五湖方面に行ってきました。
ここで毎回寄り道をさせてもらうのが、「浅間神社せんげんじんじゃ」。総本宮は静岡県富士宮ですが、こちらは富士山を挟んで北側にある神社。
祀っているのは「富士山」そのもの。
富士山のご神体は実は美女なんですよ。
コノハナサクヤヒメという女神です。
大地のパワーを感じる富士山は、母なる神様によって守られているんでしょうね。

こちらの神社、境内には富士山を源にする湧き水が湧いていて、手水鉢にはこの湧き水が、まるで掛け流し温泉のようにあふれ出しています。
手と口を清めた後は、ごくっと名水を味わってみるといいでしょう。
とっても甘みのある清涼なお水です。

この神社、明治以前は神仏習合で境内には五重塔や仁王門など寺院建築もたくさんあったそう。
廃仏毀釈で土台や礎石から徹底的に破壊されてしまったそうで、なんとも人間の為すことには、言葉もありません。

それでも境内を包み込むような巨木がいくつもあって、見上げれば緑が降り注ぐよう。
なんとも気持ちのいい空間でもあります。

大切なのは人工物ではなく、自然がくれる木々と水なのかもしれません。

富士吉田口.jpg

この神社の奥が富士山登山の入口。いわゆる富士吉田口です。
富士山に登る「講」の人々が建てた記念碑には、すさまじいほどの富士登山歴が記されていて、これらを読んでみるのも楽しいものです。
ひときわ目を引いたのが、袴に鉢巻き姿の女性の石像。
富士山登山の「先達」さんで、凛々しい風貌の中年女性。
一度も富士山に登った経験のない私には、なんともまぶしく見えました。



posted by みやこ at 20:36| Comment(0) | 東京と首都圏のお寺と神社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月19日

東京国立博物館で仏像ウォッチ

愛染明王.jpg

アリオ亀有内の「コミュニティアリーナ」で開講中の「仏像のひみつ」。
いつもは座学ですが、今回は外に飛び出し、実物を眺めに行ってきました。
場所は上野の東京国立博物館、通には「東博トーハク」と呼ばれる、国宝、重文の宝庫。

ここには昔からいい仏像が揃っています。なにも特別展ではなくても、通常陳列の「ブツ」がいいんですよ。

独立行政法人になってから、中央に建つ本館の陳列方法がちょっと変わったのですが、この3月末から一階階段下では「仏像の道−インドから日本へ」と題する特別展示が展開されています。
インド・ガンダーラから日本に来るまでに、仏像がどのように変化していったのかが、一目瞭然。
なかなかおもしろい展示です。

また1階の「彫刻」展示室には、めずらしい会津や山梨などの地方仏もあって、なかなかいい感じ。

ここで注目なのが、上記写真のお方。
「愛染明王あいぜんみょうおう」です。
ちっとコワイ顔ですが、恋愛、家庭円満の御利益がある仏さま。
鎌倉時代の作ですが、秘仏だったのか、色彩や造形がしっかり残っていて、めちゃめちゃ美しい!
苦難にも負けない強さを表す獅子の冠をかぶる、異色の仏です。

この仏さま、明治時代初期に、廃仏毀釈で廃絶してしまった奈良の永久寺の出。
このお寺は東大寺、興福寺、法隆寺に次ぐ大寺院で、江戸時代には「西の日光」と呼ばれた大寺院。
の愛染明王を眺めていると、さぞや華麗な仏像をたくさん持っていたのだろうと、想像できます。
今では跡形もなく、寺宝もどこへ行ったか闇に包まれている部分も多いのです。

愛染明王は東博の所蔵となっています。
そのおかげで、フラッシュなしなら写真撮影OK。
独立行政法人になったおかけで、ここでかなりの仏像写真をゲットできるようになりました。
撮影×印以外は、写真OKなのです。
うふふふ。
また撮りに行ってこよう〜。


あ、「仏像のひみつ」講座はいつでも体験レッスンに参加できます。
ぜひ覗きに来て下さいませ。




posted by みやこ at 22:18| Comment(0) | 仏像講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月16日

行こう!奈良旅

光明皇后.jpg

いよいよ奈良ではじまる遷都1300年祭。
手元にある吉川弘文館刊『続日本紀』をひもとき、藤原京から平城京へと遷都した記述を見てみると、その日付は西暦に直して4月13日のこと。1300年前のほんの数日前、平城という都が誕生したんですねー。

この平城と書いて「なら」と読ませる語源はどこにあるのかと、学生の頃からずっと気になっていました。
平城はまさに平らかで広い土地に築いた城という意味。
藤原京は、都の中にいくつか小山があるので、それとの大きな違いでしょう。

では、なぜ「なら」と読むのか。
これは平城京を作る際に、いくつかあった小山や古墳を平にならしたため、「ならした都」という説。

また、当時の先進国で大きな影響を受けてきた朝鮮半島の言葉「ナラ(国という意味)」から来たという説。

上記はいまいち納得しにくいし、下記は確かに朝鮮半島との交流は多く、半島系の人たちも多かったので、一理ありそうですが、当時の外交的にはすでに半島より「唐」へとその重要性は移っていたので、新しい都にわざわざ、ちょっと古くなった外来語を付けるのか・・・という疑問もあり。

まあ、「ナラ」という外来語が国語化しつつあったのかもしれませんが。

ということで、なぜに「奈良」というのかは、いまだになぞ。

この謎多き都を愛するワタクシ、このたび本を出版しました。


表紙.jpg


タイトルは「行こう!奈良旅」。
寺社をはじめ、食べる、買う、泊まるといったカテゴリの中から、おすすめをよりすぐったセレクト奈良ガイドエッセイです。
話題のパワスポ、癒しスポットも満載。
イラストも描いております・・・。

よかったら、奈良旅のお供にぜひ!!!
奈良に行かない方も、奈良に行ってみたくなる本です。

奇しくも「1Q84」と同日発売になってしまいましたが、どうぞよろしくです!

こちら↓アマゾンや出版社サイトからも注文できます。



※4/16現在、なぜかもう品切れになっていますが、すぐに入荷しますので、注文してくださいませ。

posted by みやこ at 19:44| Comment(2) | 奈良が好きなんです | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月04日

東大寺二月堂お水取り

お水取り 出てきた.jpg

東大寺二月堂での法要「お水取り」に行ってきました。
何度となく原稿を書いているのに、実際に行ったのははじめて。
はあ〜、百聞は一見にしかずとは言いますが、まさにその通り。
ライブは違いました。


本当は「修二会しゅにえ」と呼び、もっと本当は「十一面観音悔過」という東大寺で最も重要な法要です。
簡単に言ってしまうと、「万物の罪業を修行僧たちが一身に引き受けて罪を滅ぼし、国と人々の幸福を替わりにお願いする」儀式です。
今年は1259回目。
私たちが知らず知らずのうちに、東大寺の修行僧が一生懸命お祈りしてくれているんですねー。

法要は約1ヶ月にわたる長いものですが、そのハイライトが「お松明」の儀式。
まあ、ほかの儀式がまったく見られないので、ここに人があふれるわけですが。
3月1日から14日まで毎夜続きます。
12日の松明が有名になりすぎて大混雑するため、お寺では困っているようですが、2日目でも相当の人混みでした。

お水取り すごい人人人.jpg


約20分間に10本の大きな松明が、二月堂の回廊を走ります。
開始直前、すべての照明が消されるため、境内がシーンと静かになり緊張がみなぎります。
北側の回廊をゆっくり松明が登っていくのを無言で見つめます。
お堂の中に入って少し間があり、次の瞬間、もうもうの煙とともに松明が回廊の外に突き出されると、うわー!!という歓声。
松のはぜる音と燃える臭いがライブならでは。

お水取り 走る.jpg

くるくると松明が回されるとさらに歓声。
くるくる松明を回したまま回廊を走るとさらに歓声。
逆の回廊の端で松明が回されるとさらに歓声。

すごーく盛り上がるのですが、10本の松明が次々とやってくるうちには、観客も冷静になってきて、
「あの人、回し方下手やわ」
「まわして〜、もっと回して〜」
「走って〜」
などなど、恐れ多いセリフが聞こえてきます。
回廊の真下にいたのですが、なんだか人の声がよく響くんだあ、ここ。


お松明が済むと、地元警察による誘導がはじまるのですが、みんな帰るのではなく、懐中電灯片手に最後に松明を振り落とした石段のあたりに突進していきます。
そう、松明の燃えたあと「炭」を探すんです。
これを持ち帰ると無病息災ということもあってみんな必死。

私も少し遅れて石段に向かいました。もう何も残っていない雰囲気の中、ふと足もとを見ると、あった!
松の葉の部分が燃えていなかったので、みんな拾わなかったんでしょうかー。
枝はしっかり真っ黒焦げです。


お水取り 松の炭.jpg

その後は二月堂へ上がり、十一面観音にお参り。
奥の内陣では深夜まで法要が続いていますが、幕が張られて中は見えません。抽選に当たった男性と招待客だけが見られます。そう、女性はNG。
ただ、13日の「ダッタン」の儀式は一般客も女性も内陣に上がれるそう。
行くのならこの日、ただし深夜です。

二月堂の回廊から、真っ暗な大仏殿越しに奈良の夜景を眺めて、今年一年の息災を願いました。


二月堂から夜景.jpg

ちなみに「お水取り」とは、二月堂下の若狭井(あか井)から水を汲み上げ、観音様に捧げるのが重要な儀式のひとつであるため。

お水取りの様子がニュースで流れたら、東大寺は世界の平和と幸福を願ってくれているんだと、思い出して下さい。


糊こぼし.jpg

修二会の期間中、奈良市内の「萬々堂」では「糊こぼし」という期間限定の和菓子が発売されます。
「糊こぼし」とは東大寺開山の良弁(ろうべん)をまつる「開山堂」に咲く椿。赤に白い糊をこぼしたような斑入りの椿。
修二会ではこの花を和紙で造り、観音様に捧げます。
お水取りの余韻は、この和菓子で楽しみたいものです。

「糊こぼし」はちょっとお高いのですが、椿柄の箱がまたかわいくて思わず買っちゃいました。地方発送もしてくれるので、食べてみたい方はぜひ、14日までに。
posted by みやこ at 11:02| Comment(0) | 奈良が好きなんです | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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