2010年02月28日

梅の京都へ

ひな祭りに飾られる「左近の桜」「右近の橘」は、実際に京都の天皇の住まい、内裏の庭に植えられているもの。
でもですね、平安時代のはじめの頃までは、左近は「桜」ではなくて「梅」だったんですよ。
日本人の美意識や自然観が少しずつ変わって、梅から桜へと移り変わっていったわけです。
とはいえ、梅は今も春を告げる花。
日本人に愛され続けているかわいい花です。

川口カルチャーセンターの「大人の修学旅行講座」は、メンバーも増え、和気藹々の講座。

北野天満宮.jpg

今回は京都の梅をテーマにしたお話。
梅といえば「北野天満宮」。
あまり観光エリアではないのですが、2月3月は賑わいます。
せっかく行くのであれば、
この日がおすすめ!
ランチはここ!
ついでにここまで歩くと楽しい!
などなど・・、絶対観光バスでは行かない穴場を、
いろいろ語らせていただきました。

梅もち.jpg

そして本日のお菓子は梅にちなんで「梅もち」。
こちら、北野天満宮のすぐそばの和菓子屋さんの名物。
餡がほんのりピンク色。梅の香り爽やかな甘さひかえめの和菓子で、
生徒さんたちにも好評〜。

2回に1回の割合でお菓子を出す予定なのですが、好評に付き、毎回になりそう〜。
次回は3月の奈良。といえばやっぱり、あれだなー。

川口カルチャーセンター 講座はいつでも生徒募集中。体験レッスンもできます。



posted by みやこ at 13:56| Comment(0) | 京都講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月28日

花びら餅にはなぜゴボウが突き刺さっているのか

花びら餅.jpg


川口カルチャーセンターで「大人の修学旅行講座」がはじまりました。
座学ですが、古都の味覚とともにバーチャル京都・奈良を楽しむひとときです。

第一回は「京都の正月」と題して、老舗和菓子店の花びら餅をいただきながらの会。
花びら餅を正月に食すわけのひとつに「歯がため」の儀式の名残があります。

歯がためって何??ですが、

そもそもは固いものを噛んで、長寿を願う儀式だったそう。
歯が丈夫ならば、長生きできると昔の人は考えていたのでしょう。
今のような歯科医療が発達していない大昔のこと、自分の歯が抜け落ちてしまったら固いものは食べられず、自然と栄養の吸収が落ち、体が弱っていくばかり・・・。
だからこそ、年の初めに固いものをがっちり噛んで、うん、まだまだ大丈夫、と自分の寿命を確認したのかもしれません。

で、花びら餅のルーツは元はといえば雑煮でした。その中に「歯がため」のための固いものとして鮎の塩漬けが入っていたそうです。
当時は保存技術が限られているので、自然と塩に漬けたり、干物にすることになります。
それで塩で身がカリカリに締まった固い鮎を噛んだわけです。

それが江戸時代、砂糖の生産が増え、和菓子文化が花開いた時代、花びら餅はしょっからい雑煮風のものから、甘いスイーツへと変化していきます。

固い鮎は甘く炊いたゴボウに変わるわけです。当時のゴボウはまだまだ固かったのかもしれませんねえ。
しかしながら今、私たちが口にする花びら餅のゴボウは、とても柔らかく、「歯がため」をついつい忘れてしまいそうな、極上の甘みになっています。
甘くてやわらかなゴボウを口の中で遊ばせながら、歯の健康をしみじみ感じてみるというのも、「花びら餅」の役目。
正月にしか食べられないありがたい和菓子に秘められた、人々の願いを感じてみてはいかがでしょうか。



写真は「鶴屋吉信」の花びら餅。
1月10日以降1月いっぱいは3日前までに要予約。


posted by みやこ at 00:52| Comment(0) | 京都講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月08日

大人の修学旅行講座がはじまります

埼玉県川口市にある「川口カルチャーセンター」(イオンモール川口キャラ2階)。
ここで1月23日から「目と舌で楽しむ京都・奈良と仏像の秘密〜大人の修学旅行」という講座を担当します。

花びら餅やすぐき漬け物など、京都・奈良の名物を実際に味わいながら、歴史や伝統文化に親しむ講座です。
京都・奈良へ旅する前にぜひ知っておきたい予備知識にもなりますし、旅したあとに、思い出を深めるのもにいい講座です。

お近くの方、ぜひ覗きに来て下さい。
初回は無料体験講座のため、お茶菓子の実費のみです。

川口カルチャーセンター
※新講座案内はこちら

浄瑠璃寺吉祥天.JPG



また、葛飾区アリオ亀有内「コミュニティアリーナ亀有」では、「人気の仏像の秘密」講座が開講中。
こちらは随時、体験できます。
かなりディープな裏話が好評です。


コミュニティアリーナ亀有


人気の仏像や歴史探訪、これをきっかけに新しい世界を覗いてみてはいかがでしょうか。


posted by みやこ at 19:06| Comment(0) | 仏像講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月18日

その英語はないだろう

奈良が好きだ。
中学1年の時から、ずーっと関東から通っている。
来年はその奈良が遷都1300年のめでたい年。
そう、語呂合わせで「なっとう喰いたい平城京」と覚えた(人によっては「なんときれいな〜」と覚えた人もいるだろう)710年から1300年目にあたる。

平城宮跡には「大極殿」が建ち、周辺の道路整備も進んでいる。
だが、観光客へのホスピタリティという面では、どうにも立ち後れているように思えてならない。

土産店や飲食店の店員のマナーが昭和40年代の雰囲気だ。
雑だし、説明もできず、にこやかに微笑むこともない。
京都がつんとすました京都弁オンリーの対応から、がらりと態度を改めて、やわらかで、微笑みを絶やさない丁寧な応対をするようになったのとは、雲泥の差だ。

先日、奈良を訪れたとき、いちばんびっくりしたのは、JR奈良駅前で、奈良交通のバスを降りるか降りるまいか悩んでいた外国人観光客へ放ったバス乗務員の一言。
「get out!」

外国人もびっくりしていたが、私も驚いて顔を上げた。
乗務員にすれば「降りて〜」くらいの感覚なんだろうが、それはあきらかに「出て行け、降りろ」という命令形だ。

頭に「please」をつけてよー。
ちゃんとした外国人対応簡単英会話を学んでヨー。

この一言で、奈良の国際観光都市化はまだまだ遠いと実感したのだった。
あれではツンツン、お尻を突く鹿より無礼。
がんばれ奈良!
posted by みやこ at 12:31| Comment(0) | 奈良が好きなんです | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月11日

アリオ亀有で「仏像の秘密講座」開催中

この秋より、葛飾区亀有にある「アリオ亀有」内コミュニティアリーナというカルチャーセンターで、「仏像の秘密」講座の講師を担当しています。

奈良・京都のうるわしい仏像たちを中心に、お寺や仏像の成り立ちから、裏話、御利益を得るためのお祈りの仕方まで。それに旅で訪れる時のポイントなどをお話しています。

毎月一回、仏像にふれて、癒しと発見を感じてみませんか。

1日体験、申し込みは随時受付中です。

下記までお問い合わせください。

■コミュニティアリーナ亀有



posted by みやこ at 11:06| Comment(0) | 仏像講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

やっぱり仏像が好き

仏像シール.jpg

いやあ、ブログさぼってました。
失礼しました。

この間、愛犬テンは持病の膀胱結石が進み、何度も通院やら手術やらでたいへんでした。
命にかかわる病気ではないものの、石がちんちんに詰まること10回以上。詰まったままにしておくと、腎不全で死んでしまうので、毎朝ちっこが出るか否かに、ハラハラする日々でした。
今は景気よくじゃんじゃん放尿していますが、石の生産は止まず、今後も定期的な診察が必要な状況です。

なので、旅先で万が一詰まったら・・・、と考えると泊まりがけでの旅はちょっとむずかしくなりました。
それに加え、昨年、子猫を拾ってしまい、この子がまったくの家猫。外は怖くて出て行けません。そのうえ、分離不安症で家族と離れて長時間過ごせないときてます。家に置いて、家族全員が泊まりがけで出かけることはかなりむずかしくなりました。

まあ、泊まり旅はできなくても、日帰りでおおいに楽しもうとは思っています。

てなわけで、ここのブログも改装。
犬旅とともに、私がずーっと追いかけてきた仏像を中心とした寺社にまつわる旅話をつづっていきたいと思っています。

今後ともよろしくお願いします。

画像は、奈良国立博物館で売っている「仏像シール」。
なかなかキュートなイラストで気に入ってます。
って、そんな人ほとんどいないか・・・・。

posted by Miyako at 10:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月07日

山形赤湯温泉・丹泉ホテル

山桜系.jpg

ちょいと季節がずれてしまったが、桜の美しい温泉地をご紹介しよう。
初夏にはサクランボ、夏から秋にはぶどう狩りやめずらしいラ・フランスもぎもでき、2009年は大河ドラマ「天地人」で盛り上がっている山形県南部だ。

東京からだと350qほどあり、4、5時間のドライブ。ちょっと長いが、東北道の福島インターから米沢までは1時間ちょっと。意外と近い山形県でもある。

米沢城.jpg

まず向かったのは大河ドラマの後半の舞台、米沢。
お城は今では石垣だけとなったが、隣の博物館には例の「愛」印の兜やら、国宝の「洛中洛外図」を所蔵する。
ちなみに米沢城は伊達政宗の生誕地でもある。
歴史好きは上杉家の墓地あたりまで足を伸ばすといいだろう。

犬は博物館には入れないが、城址公園は恰好の散歩コース。すぐ隣には無料の駐車場もあるし、山形県名物が揃う「上杉城史苑」を覗いたり(ペット入場不可)、野外の露店で山形名物の冷たいラーメンや鯉の甘露煮をいただくのもいい。

烏帽子山の鳥居周辺は桜の滝.jpg

米沢から30分ほど行くと赤湯温泉。
ここに来たかったわけは、「桜の名所100選」に選ばれた「烏帽子山」の桜に会いたかったから。
およそ1000本もの桜が山全体を覆い尽くす。ここの桜はなんといっても種類が豊富。樹齢数百年の江戸彼岸枝垂れ桜や、日本三大桜のうち、三春の滝桜と岐阜の薄墨桜の遺伝子を受け継ぐ桜などもあり、花見というと、ソメイヨシノ一色になりがちだけれど、ここでは桜の色の豊富さを実感できる。

桜の色もさまざま.jpg

お花見犬.jpg

本当に降るような桜の花に包まれて、それはそれはいい気分だ。
毎年、見頃は4月の20日前後。足を伸ばして来る価値のある桜だ。


この烏帽子山の真下にあるのが赤湯の温泉街。普通の町なので、温泉情緒にはやや乏しいが、うれしいのは、小さなワイナリーがいっぱいあること。町の酒屋さん?みたいな店舗がりっぱなワイナリーだったりする。桜見物のあとは、お散歩ワイナリー巡りを楽しむのがいいだろう。


今回泊まったのは「丹泉(たんせん)ホテル」。
ホテルといいつつ、客室はほぼ和室。鉄筋コンクリートの昭和の香りがするやや古びたデザインだが、客室は清潔で品があり、そのうえ広い!

赤湯温泉は、平安時代末期、源義家が東北統一の戦をしていた頃の開湯で、後には米沢藩のお殿様の御殿湯にもなり、900年余年の歴史を持つ。硫黄系のしっとりした湯が旅の疲れを取ってくれて心地よい。
奇抜なアイディアやデザイン性はなく、どちらかというと、ゆったりとしたシニア向きな宿といえようか。
ペット料金が3150円とちょっと高いのだが、毎回オゾン脱臭の専用掃除機で徹底的に掃除するそうなので、まあ、安心料と考えたい。

丹泉ホテルの夕食.jpg
山形牛ステーキ付.jpg


食事はペット連れは夕朝ともに部屋食にしてくれるのもうれしいところ。
夕食は山形の地場ものが満載。山奥だと思われがちだが、庄内の魚なども入ってくるので、海の幸、山の幸ともに鮮度がいい。それになにより山形といえば牛。近くの米沢牛を使ったコースもある。
我が家はややリーズナブルな「山形牛ステーキ」コースをチョイス。それでも焼きたてでまだジュウジュウいっている皿を運んできてくれるし、焼き具合もジューシーさも満点。

丹泉ホテルの朝食.jpg

朝食はつきたて餅がサプライズ。一般客は食堂で食べるので、餅つきパフォーマンスも見られるようだ。
 ペット連れには辛み餅、納豆餅、あんこ、それにお雑煮を持ってきてくれ、足りなかったら追加してくれる。だが、それ以外にも朝食はあるので、これだけを平らげるのもちょっとしんどいほど。でもつきたてのお餅はおいしい〜。

桜の時期には、宿から夜桜見学ツアーも開催。ホテルの提灯を持って、夜の烏帽子山を案内してくれる。無料だし、出発前には飲み物を用意してくれたりもする。こんなちょっとした気遣いもうれしいものだ。


伊佐沢の久保桜.jpg

赤湯からは春なら「置賜さくら回廊」をめぐってみるといいだろう。樹齢500年を超す古木が点在していて、犬の入場も可。里の人たちが大切に守ってきた桜から、その生命力と美しさをお裾分けしてもらう。


板蕎麦.jpg

米沢市内には名物の板蕎麦のお店もいっぱい。
ランチはやはり蕎麦がおすすめだ。



■丹泉ホテル
電話0238−43−3030
山形県南陽市赤湯988
1名 1泊2食12000円〜 ペット料金1匹3150円
10kgまでの小型犬のみ
※ケージ、ペットの食事、トイレ用品は持参のこと。館内は抱っこで移動可。
ホームページ 

posted by みやこ at 15:40| Comment(0) | 犬と一緒に泊まれる宿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月02日

西伊豆・松崎町 炉ばた館

土肥の河津桜.jpg

伊豆が続くのだけど、東京方面からはやはり伊豆は出かけやすい。犬連れ宿もいっぱいあるし、温泉と魚介類がおいしいので、つい足が向く。
 今回でかけたのは伊豆でも「西伊豆」。 電車、車ともにやや距離があるが、冬から早春にかけての風景の良さったらない。

西伊豆・恋人岬.jpg

 駿河湾越しに富士山を望む、そのスケールの大きさがすばらしい。それに空の青と富士の頂を覆う雪の白さのコントラストがたまらない。恋人岬や黄金崎は犬も一緒に散策できるのでおすすめだ。やや風が強いので防寒はお忘れなく。

 西伊豆にはペンションが少ないせいか、犬連れ専用という宿はほとんどなく、ペットを受け入れている旅館や民宿が主だ。最近の傾向として、ペットを受け入れてくれる旅館の「ペット同伴部屋料金」がかなり高い。「犬連れ」という付加価値にお客は多少高くてもお金を払う、と考えているのだろうか。「汚す」というリスク以上の金額であることに、私はちょっと納得いかないのだが・・。

 で、見つけたのが、ペット受け入れの「温泉民宿」。最近の民宿は漁師の兼業ではなく専門でやっているところが多く、設備も料理も旅館並みになってきている。
 今回泊まった「炉ばた館」もそんな宿。西伊豆で私が一番好きな松崎町にある。

松崎のなまこ壁の家並み.jpg

 松崎は夏は海水浴で家族連れで賑わうが、それ以外の季節は散策が楽しい。なまこ壁の家並みに明治時代の古い商家。それに「こて絵」で名高い「伊豆長八美術館」。そして冬場は夕陽がまた美しい。
 犬を連れてぶらぶら散歩できるのどかさもいい。よくドラマのロケ地になるそうだが、なんとなくその気持ちがわかる温かな雰囲気がある。ちなみに松崎は桜餅に使う「桜葉」の名産地で、和菓子屋もおいしいところがある。向島の「長命寺の桜餅」に似た「永楽堂」のものが私は好きだが、散策途中にお気に入りを見つけてみるのもいいだろう。

 さてさて、今回の宿「炉ばた館」だが、外見はまさに民宿。奇をてらうでもなく高級感もないが、一歩玄関を入ると大きな囲炉裏があり、ほっこりした雰囲気でなかなかよい。ここで喫茶も楽しめる。

 犬連れを入れる専用の和室は、10畳以上ある大きな部屋。トイレも付いていて家族4人でも充分な広さだ。清潔な畳敷きで、ペット用に小さなカーペットも敷かれている。室内はペットが自由に動き回ってもOK。

炉ばた館の夕食.jpg

 夕朝食ともに部屋出し。今回はいちばんリーズナブルな平日1泊2食10500円というものを頼んだ。料理によって料金が変わるシステムだが、我が家はこれでとっても満足だった。
 夕食はこれで本当に2人前か!という量の舟盛りに、魚のあんかけやら焼き魚やら、珍味やらがこれでもかというばかりに出てくる。刺身のツマが踊っているのは箸を付けたせいではなく、最初からこんなもん。豪快だ!鮮度は抜群なので何を食べてもおいしい。
 写真の料理で相当お腹一杯になったのだが、このあと「もうそろそろ、お鍋出してもいいですか」と声をかけられた。出してはいただいたが、胃が受け付けず、ほとんど箸を付けられなかったのが残念。とにかく量が多い。


炉ばた館の朝食.jpg

 朝食は野菜たっぷりに脂の乗った干物という伊豆らしいもので、これもまた充分過ぎるほどの量だった。
これで1万円はかなりのお得。ペット料金1000円と良心的だし。
 温泉はかなりの高温で掛け流し。いいお湯だったが家族風呂的な大きさなので、開放感はない。空いている時期だと貸切にできる。夏などの繁忙期は慌ただしいかもしれない。


下鴨の河津桜と菜の花.jpg

 早春の伊豆といえば河津桜が有名だが、本家は観光バスが押し寄せてものすごい混雑だ。この宿で教えてもらったのが、下田に近い下賀茂温泉の河津桜。「みなみの桜」ともいうらしい。


下鴨温泉の河津桜.jpg

 平日は比較的空いていて、のんびりと犬と一緒に川沿いの散策ができて楽しい。桜もゆったりと眺められるし、ほどよく露店なども出ていて、一足早い春を楽しめる。開花時期は2月中旬から3月初旬だが、年によって変わるので要確認。
 すぐそばに町営温泉会館「銀の湯会館」もあるので、ひと風呂浴びるのもいいだろう。 


岩科学校.jpg

 松崎町から下賀茂温泉へは重要文化財の「岩科学校」を通る山越えの県道をドライブしたのだが、この道中の景色が心に残った。植えられて並木になった桜もいいが、里に自然と咲く1本桜があちこちにあって、その可憐さがたまらなく心を揺さぶった。
「河津桜」と呼ばれる桜は自然交配から生まれたものだというが、山中の里桜を眺めていると、伊豆の温暖な気候が、桜にはとてもやさしいのだと感じさせてくれる。


※ペットの食事、備品などはすべて持参のこと。
※宿の料理写真は2007年のものです。

炉ばた館
松崎町観光協会
下賀茂温泉の桜情報はこちら 
posted by みやこ at 21:54| Comment(4) | 犬と一緒に泊まれる宿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月04日

伊豆高原 別邸 石の家

 ペット連れ客も泊まれる高級プチホテルとして、伊豆高原の別荘地に誕生した「石の家」。英国の石造りの家をモチーフに、アンティーク家具が置かれた落ち着いた雰囲気の宿だ。諸事情があってこの宿に格安で泊まれた我が家。


石の家料理.JPG

 一泊してみての感想は料理は大満足!従業員のホスピタリティもいい!というところでは星3つ。
 料理は伊豆らしく魚介が豊富で、お刺身、汁物、煮物など和食を見た目洋風にアレンジしたもの。京料理のようにいいダシを使っていて、なかなかの味わい。和洋のバランスもいいと思う。

 部屋食で、アンティークテーブルでの椅子席なので、和室で正座が苦手な人にもいいだろう。料理も一品ずつ温かいものは温かく、といった出し方なので、パッと並べられた旅館料理とは違って、気持ちもいい。

 従業員の料理の説明もくどすぎず、ポイントを押さえている。若い人が多いようだったが、控えめで皆、笑顔がかわいい。翌日の観光コースを尋ねた時も、手書きの地図に要点をマーカーでチェックしてくれるなど、心のこもったうれしいサービスだと思う。


風呂.jpg

 お風呂は温泉を引いているようだが、各客室とも内湯と小さな露天風呂のみ。どちらもひとりずつしか入浴できない。バラ風呂の有料サービスもあるが、なんかちょっとゆったりできなかった。狭いというのが難点だろう。湯は循環なので泉質がどうのというものではなかった。


ベッド.jpg

 客室はダブルベッド2台とソファコーナーがあって、広めだとは思うし、造りもしっかりしているのか、隣室から話し声や犬の鳴き声が聞こえることもなかった。うちの犬も周囲の雑音に気が付かないほどだった。

 総じてレベルは高いと思うのだけど、どこかゆとりを感じられないのが唯一の難。ペンションタイプなのでしかたないとは思うが、大浴場やロビーなどパブリックなスペースがまったくない。部屋から眺めがいいわけでもなく、併設のドッグランもかなり狭い。

 一度部屋に入ってしまうと、チェックアウトするまで部屋にこもるしかなく、スタッフも用事がない限り顔を合わせないので、いわゆる「おこもり」したい人にはいいだろう。宿の中をうろうろしながら宿文化を楽しみたい人には、ちょっとつまらないかもしれない。

 また犬の散歩も周囲がすべて斜面のため、急坂を上下するしかなく、ちょっと辛い。広々とした遊歩道もないし、別荘地なので散策がてらにお店を覗くとかそういった楽しみもない。ロケーション的にはポイントはあげられないな。

 値段も2万円前後とやや高め。英国調な雰囲気に興味がなければ、ここの料理と部屋の広さならもう少し安い宿もある。付加価値に納得できるかどうかは、個々の趣味によるだろう。ただ、全室ペットOKにしてくれている寛容性には大いに評価したい宿だ。

 犬用備品は特にないのですべて持参すること。

■別邸 石の家
posted by Miyako at 21:55| Comment(2) | 犬と一緒に泊まれる宿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月15日

福島・裏磐梯 プチホテル フットルース

bandai1.jpg
(紅葉の小野川湖を望む)

紅葉シーズン間近、犬連れで紅葉狩りにおすすめの宿をご紹介しよう。

ペットと泊まる宿探し、以前は専門の雑誌やムックが主流だったものの、今はなんといってもネット。宿のホームページだけでなく、ペット宿を集めたポータルサイトもいくつもあって、かなり便利になった。
そんな中で人気があるのが「ペット宿.com」。我が家も時々検索している。全体的にどの宿の評価もいいので、いまいち実態がとらえきれない。というわけでランキングトップクラスの宿に一度泊まってみることにした。

deco1.jpg
(グランデコのロープウェーから見下ろす錦秋)

場所は福島県裏磐梯。ちょうど10月後半からが紅葉シーズン。五色沼、小野川湖、檜原湖を経て、金色の紅葉に染まる磐梯山ゴールドラインを走って、会津に向かうドライブ旅行だ。
我が家が選んだのがペット宿.comでランキング1位になったこともある「プチホテル・フットルース」。
秋元湖のほとりにあり、すぐ近くに地図にない沼など散策コースがたくさんあって自然環境はばっちり。犬の散歩、紅葉散策も楽しいエリアだ。

yado1.jpg
(フットルースの外観)

フット・ルースは全9室のペンションタイプの宿。温泉露天風呂があるというので、そこに惹かれて泊まることにした。

設備はオープンしてまだ日が浅いせいか、すべて新品に近く清潔感がある。
部屋はベッド。ツインに泊まったがかなり狭い。ベッド以外に座るスペースはなく、犬用のスペースも特になく、ベッドとベッドの間に挟まるようにして寝床を準備することに。
アメニティは歯ブラシ、バスタオルも完備。ただ浴衣が用意されておらず、オーナーに頼むと持ってきてくれる。部屋は狭いながらも各部屋にバストイレが完備されているので、その点はポイント高し。

食事は食堂で指定時間から一斉スタート。チェックイン時に犬の性別を聞かれるのだが、食堂での配置は、必ずオス、メスと交互になっており、オス同士のけんか、メス同士のいがみ合いがないように配慮されている。ただしうちの犬は隣の女の子が気になってしかたなかったようで、落ち着かなかった。テーブル下にはリードをかけるフックが用意されている。犬をつないでおけば、飼い主もゆっくり食事ができるので、ちょっとした工夫だがうれしい。コーヒー、紅茶が飲み放題(ブリックスだが)なので、食後ゆっくり食堂で、客同士が歓談もできる。

yado2.jpg
(小型犬には十分な広さのドッグラン)

オーナーは30代の夫妻。切り盛りで忙しそうだが、食事はしっかりとしたおいしいものだった。馬刺など福島の郷土料理あり、イタリアンテイストのグリルやパスタありで、十分に満足。野菜も豊富で新鮮だ。(今回、料理写真を撮るのをまったく忘れた・・)
食事中にはオーナーが犬の写真を撮ってくれたりもする。

オーナー夫妻が若いわりには年配客が多く、落ち着いた雰囲気だ。犬もしつけのいい子たちばかりで、食事中に騒ぐとか、部屋でギャンギャン泣きわめくといったこともなく(防音も割といい)、我が家の犬も緊張感なく過ごせた。
ただ、客室が狭くてゆったり過ごすとまではいかないんだなあ、これが。

そして我が家が楽しみにしているのが露天の温泉。が、これがかなりのマイナスだった。
2つの貸切風呂のみで、客が交代で入るスタイル。食事前に入浴したかったのだが、満員でできず。いざ入浴となったら、この風呂、ホントに露天しかなく、洗い場も露天。10月下旬の福島の夜は寒い。なのにいきなり屋外で素っ裸になれとは、老齢者ならずともかなりきつい。および湯船はとっても狭く、洗い場と合わせても3畳もなかったのでは。それに露天とはいえ全面壁に囲まれ、開放感はまったくない。ホームページの写真を見ると広そうに見えるのだが、自宅の風呂並だった。

我が家はこの風呂に大いに不満が残ったので、翌日、檜原湖畔のホテルの日帰り入浴で、のびのびとした露天風呂のいい湯につかり直したのだった。あのまま帰ったのでは、旅のストレスを家に持って帰るところだった。
旅先での不満はその旅の中で解消することが大切だと思う。

とはいえ、ペット用には足洗いのシャワーにタオル、うんち袋、粘着ローラー、ドライヤー、ペット専用ダストボックスと完備されていて、これは大助かり。ダイニングの前には小ぶりのドッグランもあって、犬同士で走り回ったりもできる。うちの犬は臭いかぎに徹していたが、それでも楽しそうだったのでなにより。

オーナーは風呂の順番や、食事の好みなどいろいろと気を遣ってくれ、チェックアウト後は、和倉温泉の某宿並に、車が見えなくなるまで手を振ってくれた。
ペンションタイプの宿というと、どこかにシロウト臭さや、至らなさが目立ってしまうのだが、ホスピタリティという点には満点をつけたい。

料金も一泊二食で1万円を切り、休前日でも料金アップがないのは相当がんばっていると思う。コストパフォーマンスは高い。温泉設備の不満も割り切れる宿泊料だろう。

とはいえ、我が家にとって温泉は大事。そして好きな時間に風呂に入れなかったり、食事が出来ないのはけっこう不自由だ。
風呂をリニューアルしてくれたらまた泊まりに行きたいなあ。


■プチホテル フットルース

※写真は2005年10月20日前後のものです。
posted by Miyako at 20:16| Comment(6) | 犬と一緒に泊まれる宿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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